
葛飾北斎展、諸聖人の日でお休みだったので家族で行ってきました。
お昼ごろについたのですが、すごい人。先にお昼を食べて戻ると、予想通り人が減っていて、10分ほど待つだけで入場できました。
200点、とは聞いていたけれど、本当にすごい量。会場を一回りするだけでも時間がかかる充実の美術展です。年配の方から若者まで、大勢のイタリア人が、真剣に見ている様子はなんだかうれしい。でも、なかなか夫の質問に上手に答えられないのが、恥ずかしい。
富嶽三十六景って言う言葉はしっているけれど、こんなにじっくり見たことなかったかもしれません。琉球八景なんていうのもあって、えっ、沖縄まで見に行ったの?と思ったけれど、行ってないそうですね。知らないことばかりです。
北斎の絵のテクニックは置いといて、わずか200年も経ってないというのに、日本ってこんなに変わっちゃったんだ、というのが一番の実感です。江戸や神社仏閣は別として、農家はどこも藁ぶき屋根の小屋みたいなところに住んでいたんですね。
それから、普通の女性たちがキリッとした表情で描かれているのも、なんだか恰好いい。そして、たくさんの吉原の遊女たち。そして春画まで。
自分の国のことなのに、なんだか私の知っている日本とは全然違う日本の風景。やっぱり、日本人こそ必見ですね。ちょっと勉強してから来ればよかった。
いかにも芸術家で、破天荒な人生を送った葛飾北斎。イタリア語の解説には「レオナルド・ダ・ヴィンチのように画家だけではなく、建築などほかのことにも興味を示した天才・・・」というような表現がありました。
タイム誌で、「この1000年で最も重要な功績を残した世界の100人」に、日本人として唯一選ばれた葛飾北斎。やっぱり文句なくスゴイです。
90歳で亡くなるまで絵を描き続け、あともう少し長生きできたら、ようやく本物の画家になれるなんて言葉を残した北斎は、格好良さすぎます。こうして異国で日本の自慢できることを再確認できる素敵な美術展でした。
展示室を出ると、ブックショップではを買う人でごった返し。
美術館を出ると、さらに長蛇の列が。本当に日本ブームのようです。
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