カラヴァッジョ展といっても、マルチメディアのカラヴァッジョ展。
最近、多いんですよね、こういうスタイル。
というか、これからの美術展は、どんどんマルチメディア化されてしまうのでしょうか？
こういうスタイルのいい点は、作品をすべて一堂に見られることですよね。
日本でも、徳島の大塚国際美術館が陶板を使って、世界中の名作を再現しているけれど、
こちらは、もっと気軽です。
350㎡もある大きな会場に映し出される映像を通して、
バロック時代のローマを追体験できるそうです。
しかも、この美術展で注目なのは、
この展示会場で、実際にカラヴァッジョ本人が作品を制作していたのです。
しかも、超傑作の「聖ペトロの磔刑」。
カラヴァッジョのファンとしては、ぜひ行ってみたい！
それもそのはず、会場となっているSALE DEL BRAMANTEは、
サンタ・マリア・デル・ポポロ教会のすぐ隣。
ここのチェラージ礼拝堂の作品を制作するために、ここを使っていたとの事。
その名の通り、ルネッサンスを代表する偉大な芸術家ブラマンテを始め、
たくさんの芸術家がアトリエとして使っていたそうです。
ローマの歴史の奥深さを実感できますね。
また、ここには古代ローマ帝国時代の墓が残っているので、
希望者は見学が可能だそうです。
実際にカラヴァッジョが暮らした街ローマでは、
サンタ・マリア・デル・ポポロ教会、サン・ルイージ・ディ・フランチェーゼ教会、サンタ・アゴスティーノ教会で、
無料で本物の作品が見れるのだから、映像だけじゃ少しもったいない気もするけれど、
カラヴァッジオのことを、深く知るためにはいいかもしれませんね。
ちなみに、ヴァチカン美術館、ボルゲーゼ美術館、バルベリーニ美術館、
カピトリーノ美術館、ドーリア・パンフィーリ美術館でも、カラヴァッジオの傑作が見られます。
どの美術館も、カラヴァッジョだけでない巨匠たちの名画が満載の珠玉の美術館です。
カラヴァッジョの作品を巡る旅もいいですね。
THE SPIRIT OF CARAVAGGIO
場所：SALE DEL BRAMANTE（PIAZZA DEL POPOLO 12)
期間：2017年11月15日まで
開館時間：11時～19時まで（最終入場18時30分まで）
料金：、一般10EURO,割引８EURO（12歳以下、65才以上）
