
今から100年前。
第1次世界大戦の真っただ中のヨーロッパ。
当時まだわずか36歳ながら、
キュービズムのリーダーとしてすでに名声を確立していたパブロ・ピカソが、
初めてイタリアを旅した1817年。
セルゲイ・ディアギレフが率いるバレエ・リュスの作品「パラード」の
衣装や舞台美術をデザインしていたピカソ。
その年5月の初演の準備のために、「パラード」の台本を書いていた
ジャン・コクトーとともに、バレエ団の巡業地ローマへ来ました。
そしてこの時に、最初の妻となるオルガ・コクロヴァと出会ったそうです。
作品だけではなく、彼の私生活においても大きな影響を与えた
スペインの天才画家の初イタリア旅行、100周年を記念した展覧会です。
第一次世界大戦の真っただ中というのに、こんな旅行をしていたなんてスゴイ!
この展覧会の出展作品は、
パリの国立ピカソ美術館・ポンピドゥーセンター美術館、ロンドンのテートギャラリー、
ニューヨークのMOMA・メトロポリタン美術館、ベルリンのベルクグリュン美術館、
バルセロナのピカソ美術館、ニューヨークのグッゲンハイム美術館、
という世界の著名な美術館から集まった珠玉のコレクションです。
それにしても、ピカソも、コクトーもローマを旅行して、
私と同じように(?)コロッセオやヴァチカンを見たのかと思うと、
まったく関係ないのに何だか感慨深く、この天才たちに親近感を覚えてしまいます。
ピカソ展
PICASSO
Tra Cubismo e Classicismo:1915 -1925
期間:2017年9月22日~2018年1月21日
時間:10時~20時(日~木)
10時~22時30分(金、土)
※チケット売り場は閉館時間の1時間前まで
会場:Le Scuderie del Quirinale
(Via XXIV Maggio ,16)
※首相官邸クイリナーレ宮殿(PALAZZO QUIRINALE)の向かい側
料金: 一般 15EURO(18歳以下は無料)
割引 13EURO
※18歳以下は入場無料
※オーディオガイド付き(イタリア語、英語、フランス語)
