最終日のローマ国際テニス、土曜日の準決勝のどんより空とは打って変わって、夏日の晴天でした。

結局、去年に続き、ジョコヴィッチ選手が男子の優勝杯を手にしました。2008年、2011年、2014年に続き、今回が4回目のローマでの優勝。ジョコヴィッチ選手はローマが大好きらしく、ここでの優勝を本当に喜んでいるとスピーチしていました。イタリア語でスピーチしていたので、よくあるタレントの「I LOVE ROMA」とは違ってそうです。

テニスコート内で、お祝いのシャンパンを開けた時、コルクが額にあたるというハプニングもありました。左目に近かったので、かなり危なかったのですが、笑いながら、「でも、ここでシャンパンを開けれるのは幸運だから」とこれまたイタリア語で語ってました。でも、本当に大事にならなくてよかったです。

ジョコビッチ選手は、今年は22勝。この大会で、彼の53個目のタイトル、24個目のマスターズ1000の勝利です。直近の41マスターズ1000のうち19、ジョコヴィッチ選手が勝利を勝ち得たというのですから、まさにとどまるところを知らずです。

このフェレール選手との試合でも、決勝にもかかわらず6-4,6-3であっさりと勝利をおさめましたが、実は前回のジョコヴィッチ選手の負けが、このフェレール選手と2か月前でしたドゥバイでの試合だっただけに、フェレール選手、ともにそのファンはがっかりだったでしょう。

これまでのテニスの歴史では、28歳を過ぎると勝ちにくくなる、というジンクスがありますが、あと数日でジョコヴィッチも28歳になるので、この調子をいかに保ってくれるかが見所ですね。

一方、女子ダブルス決勝で、久しぶりにマルティーナ・ヒンギス選手の名前を見つけびっくりしました。それこそ、彼女はとっくに28歳を過ぎていて、しかも一回引退し、10年ぶりに昨年復活して、現在ダブルスで世界ランキング1位だというのですから、驚きました。

インドのミルザ選手とのコンビもよく、優勝を期待したのですが、結局、ハンガリーのバボス選手とフランスのミラデノヴィック選手とのペアに、これも6-4,6-3で敗退しました。

女子のシングルは、マリア・シャラボア選手が4-6,7-5,6-1でスペインのスアレズ・ナヴァッロに勝ち、3回目のフォロ・イタリコでのタイトルを手にしました。通算で35個目のタイトルです。

男子ダブルスは、ウルグアイのクエヴァス、スペインのマレッロ組が同じくスペインペアのグラノッレルス、ロペス組に6-4,7-5で優勝カップを手にしました。世界ランキング1位のアメリカ人の双子、ブライアン兄弟が、初戦で敗退し、優勝した二人もシード外から、シード5位の選手を決勝で破ったので、波乱の男子ダブルスでした。

ただ、今回の大会では、セレナ・ウリアム、アンディ・マレー選手が、途中で棄権したのは残念でした。せっかく楽しみにしてるファンがチケットを買っているというのに、ひどいな、と思ってしまいました。疲れが原因なんて、棄権の理由になるのでしょうか、と思うのですが。

「スーパーテニス」というチャンネルでもずっと中継してたので見ていると、子供が「あれ、これもフォロ・イタリコ?なんでいつもローマなの?」と聞くので、「いつもじゃないよ、今だけ!!!」と悲しく答えました。

去年もこのローマの大会を見に行ったあと、テニスの教室に通おうかな、と言っていた息子も、6月にワールドカップのサッカーが始まると、やっぱりサッカーのほうがいい、と言い出す始末。今年も、今のところテニスにやる気満々だけど、ここイタリアで生活してる限り、サッカーのほうが魅力的なのはしょうがないかも。

イタリアの次はパリですね。この大会での錦織選手の活躍を期待しましょう。