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ちょっと、ドキッとしませんか?このタイトル。でも、イタリアでは、ウイリアム王子とキャサリーン妃の第三子誕生のニュース、大抵のメディアがこういう書き方です。

「ケイト・ミドルトン病院へ運ばれる!」というのが、主産前日のタイトル。いまだにイタリアでは、キャサリーン妃のことを「ケイト・ミドルトン」と呼んでいるのです。たしかに彼女はケイト・ミドルトンだけど・・・

去年の夏、妹も「子供たちがケイトとウイリアムって言うから誰の事かと思ったら、イギリスのウィリアム王子たちのことだったからびっくりした」と言ってましたっけ。

言ってみればイギリス人にとっては王様一家だけど、イタリア人にとっては、別に王様でもなんでもない、ということなのでしょうか?習慣の違いです。

そうはいってもロイヤルベイビー誕生と、ハリー王子の結婚で、イタリアでも頻繁にイギリスのロイヤルファミリーの話題です。

4月21日に92歳の誕生日を迎えたばかりのエリザベス女王の直系の後継者候補は、今現在で17名になりました。

まず第1位は、いうまでもなく今年70歳になるチャールズ皇太子。イタリアでは、プリンチぺ・カルロと呼ばれます。そして、ウィリアム王子。今年5歳のジョージ王子、シャーロット王女、生まれたばかりの王子さまと続きます。

もうすぐ結婚するハリー王子、甥っ子たちの後、第6位の皇位継承者。以前は3位だったのに、どんどん順序が下がっていっています。

この後、チャールズ皇太子の弟アンドレア王子、その子供のベアトリーチェ王女、エウジェーニア王女。

そして、エリザベス女王の第3子エドアルド王子、その第2子のジェイムス王子、第1子のレディー・ルイーズ。

その後に、チャールズ皇太子のお姉さんアン王女。その子ピーター、孫のサヴァンナ、イスラ。最後に、アン王女の第二子ザラ、と結構な人数が続きます。

イタリアは、第二次世界大戦後、国民投票で85年続いた王政を廃止して共和国となりました。とはいっても、イタリアには、元イタリア国王よりずっと長い歴史を持つ貴族がたくさんあって、共和国になった今でも多くの領地を所有して、貴族の称号を名乗っている人もたくさんいます。

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最近、ワインの記事を書く機会があって調べていると、オーナーが貴族って言うところがたくさん。

イタリアでは1%のお金持ちが、残りの99%の人の所有しているものをすべて合わせたより、多くの財産を所有していると聞いたことがありますが、納得です。

共和国なのに貴族がいるなんて、やっぱりイタリア。不思議の国です。